このページでは、輸入古材と国産古材の違いを分かりやすく解説しています。
輸入古材とは、その名の通り、海外から輸入される国産以外の古材を指す言葉です。明確な定義はありませんが、100年以上経過した木造建築物から取れる木材を指すケースが多い傾向にあります。
国によって木造建築物の建造方法が異なるため、採れる古材にも違いがあります。
北米産古材といえば、アメリカやカナダにある納屋や倉庫から取れる板状の古材(バーンウッド)が代表的。
バーンウッドには、アメリカを代表する針葉樹(パイン(マツ)/ダグラスファー(米マツ)/ヘムロック(米ツガ))が使用されています。日焼けによる退色、木目の立体感、穴食い跡、釘穴、ひび割れなどが特徴的。
一般的には一本ずつ丁寧に釘を抜き、板状に加工して販売されます。住宅建築の内装材や商業施設の装飾建材として人気が高い古材です。
ドイツ、イギリス、フランスを始め、ヨーロッパ圏から輸入される代表的な古材と言えば「オーク古材」です。
オークはヨーロッパ全土で手に入る代表的な広葉樹。見た目が良く、頑丈なことから、家具や建材、ウイスキー樽、船材などへの生活基盤として利用されてきました。
とくに、他のヨーロッパ産のオークよりもタンニンを多く含むフレンチオークは、色合いが美しく、高級内装材として用いられています。
温暖化によるキクイムシの発生や気象異常による森林の喪失により、ヨーロッパ全体のオーク価格は高騰を続けています。
国産古材とは、基本的に昭和20年以前に建てられた国内の木造建築物から取れる建材を指します。
日本の古民家は釘を使用しないため、古材には釘穴ではなく「ほぞ穴」があるのが特徴。そのほか、囲炉裏から立ち昇る煙や煤で燻された木肌、表面に残る釿、曲がりなど、古民家からとれた古材だからこそ実現できる風合いが魅力です。
国産古材と輸入古材、どちらにも善し悪しがあります。
例えば、武骨なアメリカンビンテージ風の建物に使用するなら北米産古材、異国情緒あふれる建物に使用するなら欧州産古材、趣と風情がある格調高い建物に使用するなら国産古材を選ぶと良いでしょう。
古材販売業者によって、取り扱っている古材の産地・種類は異なるため、購入したい産地・種類の古材を多く取り扱っている業者を選ぶことが大切です。
5,000本以上の古材を常備(※1)
構造計算・調達・施工まで対応
1,600件以上の古建具を掲載(※2)
掘り出し物の古建具に出会える
70件以上の造作材を通販(※3)
オンラインで手軽に購入できる
調査対象:Google検索「古材 販売」でヒットしたすべてのページ(計13P)のうち、公式サイトで古材を販売している旨を確認できた44社(2022年10月11日時点)
【選定条件】
山翠舎…44社のうち、構造用古材の取り扱いがあり、古材建築の設計・施工まで手掛けている業者の中でストック本数最多(5,000本以上/※1)
※1:参照元:株式会社山翠舎|2023年1月の独自調査で確認できた公式サイトの古材ストック本数(https://www.sansui-sha.co.jp/aboutkoboku)
ひでしな商店…44社の中で、古建具の商品掲載数最多(1,667件/※2)
※2:参照元:ひでしな商店|2022年10月11日時点の独自調査で確認できた公式サイトの古建具掲載数(https://hideshina.com/shop/)
リビルディングセンタージャパン…44社の中で、オンライン販売している造作材(板古材)の点数最多(71件/※3)
※3:参照元:ReBuilding Center JAPANオンラインストア|2022年10月11日時点の独自調査で確認できたオンラインショップの造作材(板古材)掲載数(https://stores.jp/search?q=板古材&store=rebuildingcenterjp)