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古材の種類別に見る建築のポイント

ひとくちに「古材」と言っても、種類によって建築時に注意すべきポイントは異なります。古材の種類ごとに、他の建材や新材と比べた時の特徴、建築時の注意点、販売している業者の情報などを紹介しているので、参考にしてみてください。

構造材

構造材とは、建物構造の要となる骨組の総称。大きな松のほか、木目の美しいケヤキや桜などの広葉樹、水に強い栗など、現在は希少性の高い日本の高級木材が構造材に使われているケースもあります。

古材は長年にわたる自然乾燥により、圧縮強度が高まっているため、頑丈な構造材として再活用できるほか、見た目の美しさから意匠材としても十分活用できます。

古材枕木

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古材枕木とは、鉄道のレールを支え続けてきた歴史のある木の塊のこと。現在はコンクリート製になり、レールから撤去され、古材として市場に流通しています。

レールの跡や機械油のしみ込んだ跡など、当時の面影がしのばれる趣のある古材です。

梁古材

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古民家の屋根や柱を支え続けてきた歴史のある構造材で、年月を経た味わいと趣があります。構造材として再活用するのも良いですが、経年変化による魅力を全面に出し、あえて見せる梁として活用するのも一つの手です。

柱古材

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古民家から採れる柱の種類は様々で、大黒柱や小黒柱、隅柱や側(間)柱、管柱などの種類があります。構造材として使用されている本数が多いので、一軒の古民家から一度にまとまった量を確保しやすいのが特徴です。

丸太古材

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丸太古材は、梁や柱等の構造材として活用したり、カットして面を作ることでカウンターや手すりとして活用したり、様々な使い方ができる木材です。柔らかな曲線が描くフォルムは1本1本異なり、その色味や表情に同じものはありません。

桁古材

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柱の上に渡して古民家を支え続けてきた歴史のある桁古材。長方形に成形されており、端が角状で加工しやすいのが魅力です。大工さんの手仕事の跡が残る桁は、古材ならではの魅力が詰まった建材だと言えます。

造作材

造作材とは、建築内部の仕上げ材・取付材の総称。床板、羽目板、巾木、庇、欄間、長押、鴨居、垂木等などがこれに当たります。古民家一棟からとれる量が多いため、比較的リーズナブルな価格で市場に多く出回っている傾向。

また、輸入古材も羽目板や床板のようなボードが多いのが特徴。海外の木造建築物は基本的に面で構成されるため、必然的に板状の輸入古材が多いのです。

床板古材

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国産の床板古材は畳の跡が印象的。海外のフローリング古材はペンキや釘の跡などがあり、ワイルドな印象です。古い建築物の床板・フローリングとして使用されてきた古材や、古材を加工して新しくフローリングに仕上げた商品を販売している業者を紹介しています。

羽目板古材

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羽目板は壁や天井に連続して張られる板材の総称。古民家で多く使用されているほか、海外の古い納屋や倉庫から採れる壁材・天井材も人気を集めています。薄い板状、またはブロック状で加工しやすいのが特徴です。

古建具

古建具は、古民家で使われていた戸・扉の総称です。例えば、板戸や格子戸、簾戸や障子戸、硝子戸や門扉などを指します。一棟まるまる古材で建てるのは難しくても、建具を取り替えるだけなら簡単です。

住宅や店舗の間口に個性を出すアイテムとなっているほか、時代物の撮影でセットとして購入・レンタルされるケースもあります。

ガラス戸古材

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大量生産では真似できない、ガラス職人と建具職人のこだわりが感じられる一品。ノスタルジックな雰囲気で、現在の住宅デザインにも取り入れやすいのが特徴です。

障子戸古材

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古い建築物(古民家やお寺、蔵等)で使用されていた障子戸古材。白い和紙がうっすらと透け、障子戸の向こう側の影や光が見えるため、ノスタルジックな空間を演出できます。洋室が一般的になり障子戸自体をあまり見かけなくなりましたが、古建具としての需要は尽きません。

門扉古材

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古い建築物(古民家やお寺、蔵等)の門に取り付けられていた扉の総称。とくに玄関に使用されていた門扉は、守りを意識した重厚なデザインと、木肌の掠れや日焼け、装飾金具のサビ等が絶妙な魅力を醸し出しています。

板戸古材

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部屋の間仕切りや押し入れの引き戸に使用される木の板で作られた戸を指します。全面木の板で作られているものもあれば、部分的にガラスや布、紙が使用されているものもあり、デザイン性と調湿性に優れているのが特徴です。

購入目的別に選ぶ
おすすめの古材販売業者3選
古材販売業者によって取り扱っている古材の種類や量、サービスの対応範囲は異なるため、用途や目的に合わせて古材販売業者を選ぶことが大切です。例えば、建築目的なら構造材をはじめとする大量の古材が必要ですし、自分で取付するなら古建具、DIYには扱いやすい造作材が向いています。
ここでは、2022年10月11日時点のGoogle検索「古材 販売」でヒットしたすべてのページ(計13P)のうち、公式サイトで古材を販売している旨を確認できた44社を対象として調査し、おすすめの古材販売業者をピックアップしています。
 
構造材で建築するなら
豊富な古材取り扱い!
調達・設計・施工なら
山翠舎
山翠舎
引用元:古材ジャパン(https://www.kozai.jp/古材ジャパンの特徴/)

5,000本以上の古材を常備(※1)
構造計算・調達・施工まで対応

   
古建具を取付するなら
板戸・障子戸も充実!
一点物の古建具なら
ひでしな商店
ひでしな商店
引用元:ひでしな商店(https://hideshina.com/)

1,600件以上の古建具を掲載(※2)
掘り出し物の古建具に出会える

造作材でDIYするなら
オンラインも店舗も!
DIY用の材料なら
リビルディング
センタージャパン
リビルディングセンタージャパン
引用元:リビルディングセンタージャパン(https://rebuildingcenter.jp/shop/)

70件以上の造作材を通販(※3)
オンラインで手軽に購入できる

調査対象:Google検索「古材 販売」でヒットしたすべてのページ(計13P)のうち、公式サイトで古材を販売している旨を確認できた44社(2022年10月11日時点)

【選定条件】
  山翠舎…44社のうち、構造用古材の取り扱いがあり、古材建築の設計・施工まで手掛けている業者の中でストック本数最多(5,000本以上/※1)
※1:参照元:株式会社山翠舎|2023年1月の独自調査で確認できた公式サイトの古材ストック本数(https://www.sansui-sha.co.jp/aboutkoboku)
ひでしな商店…44社の中で、古建具の商品掲載数最多(1,667件/※2)
※2:参照元:ひでしな商店|2022年10月11日時点の独自調査で確認できた公式サイトの古建具掲載数(https://hideshina.com/shop/)
リビルディングセンタージャパン…44社の中で、オンライン販売している造作材(板古材)の点数最多(71件/※3)
※3:参照元:ReBuilding Center JAPANオンラインストア|2022年10月11日時点の独自調査で確認できたオンラインショップの造作材(板古材)掲載数(https://stores.jp/search?q=板古材&store=rebuildingcenterjp)

目的別に選ぶ古材販売業者おすすめ3選はこちら